生活スタイルに注意しましょう!
1.シャンプー、リンス、ヘアー&スキン化粧品
アトピーの人は、石けん・シャンプーなどは低刺激性で、無香料、無着色のものを選びましょう。ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うのは避け、やわらかいタオルやガーゼ、手のひらなどで、石けんをよく泡立ててからやさしく洗うことが大切です。入浴後の保湿剤も忘れずに。
下地に使うクリーム、クレンジングは極力避け、使うとしたら化粧品は無香料、ノンアルコールのものを選び、帰宅したらすぐに洗い落とす習慣づけも。
2.衣類、洗剤、洗濯機
ナイロンなどの化繊や、かたい繊維、毛羽だった繊維などは、かゆみや湿疹をひどくすることがあります。地肌には洗いざらしの木綿が最適です。服装も通気性のよいものを選びましょう。
新しい下着やパジャマはチクチクすることがあるので、その場合は1回洗濯をしてから着るようにします。
洗剤は少なめに、水洗いはよくすすいで残留洗剤を落とすことが大切です。
柔軟仕上剤や漂白剤は、繊維に残るので避けるほうが無難でしょう。
3.掃除機と掃除法
掃除機は目に見えるゴミやホコリをきれいにしますが、アトピーの原因物質を完全に取り除くことは無理です。ふき掃除が基本です。家具の裏やタンスの上、カーテンなどもしっかりと掃除をしてください。じゅうたんは敷かない方がよいのですが、敷く場合には表面や裏面、さらに下の床までていねいに掃除しましょう。
ふとんやマットレスは日に干して、よく叩いた上で表面を掃除機で十分吸ってください。
4.部屋のレイアウト、冷暖房機
冷暖房機設備の充実、アルミサッシなどによる住宅の密閉化、じゅうたんやソファーの使用などはダニやカビの繁殖に好条件です。家全体の換気をよくし、ぬいぐるみ、ムートンなどホコリの付きやすいものは極力置かず、掃除しやすいように家具のオウトツを減らしましょう。
冷暖房機のフィルターの掃除もこまめに。
またペットは、イヌやネコに対するIgE抗体が陽性の人は、その飼育をやめた方がよいでしょう。
5.離乳食は早まらない、あせらない、食事制限は専門医の指導で
離乳食はあまり早く始めないように。また、いろいろ与えすぎないようにしてください。一方、過激な食事制限は、子供の身体の成長や脳の発達を妨げます。確実に悪化因子となっている食べ物があれば、一定期間制限し、経過を観察します。
エンドレスに食事制限することは無意味です。
食事で悪化する場合は、抗体陽性の食品を除くだけで充分です。あまり神経質にならないでください。
多くの場合、無理な制限をしなくとも、十分に治療が可能です。必ず専門医の指導のもとで行ってください。
6.外用ステロイドの恐怖症にならないように
最近、副作用の面のみが強調されている外用ステロイド。マスコミ等の誤った報道により、「ステロイドは恐いクスリ」と思い込み、勝手にステロイドをやめ、どうしようもなく悪化してしまう例が増えています。
しかし、外用ステロイドは、その優れた薬理作用から、今日のアトピー治療にはなくてはならない薬です。その作用は、強いものから弱いものまであり、症状、使用期間、使用量、使用部位により、薬の効果がみな異なります。
良い薬ほど使い方がむずかしいのです。
したがって、使用法に精通した医師の指導のもとに正しく使うよう心がけてください。
7.症状、治療の自己診断、民間療法にはくれぐれも注意
アトピー性皮膚炎は症状に合った治療と管理が重要です。適切な治療とスキンケアを続けていれば完治することも、ほとんど治ったと同様の状態に至ることも十分可能です。
しかし、症状がよくなったからといって、薬の量などを勝手に減らしたりやめたりしてはいけません。医師の指示に必ず従ってください。
また、民間療法は科学的根拠に乏しく、かなり怪しい治療法も数多くみられます。
必ず医師に相談してから行いましょう。
8.皮膚は清潔に、日光浴は積極的に、効果的に
適量の紫外線照射が、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに有効であることは欧米においても知られています。専門医の指導のもとで、積極的に日光浴を楽しんでください。日光浴の後は冷たいシャワーで汗を流し、きちんと軟膏処置をしましょう。
また、皮膚の汚れを取り除いて、皮膚の正常な生理機能を保つことは重要なスキンケアの基本です。
いつも清潔な肌でいるよう心がけましょう。
身体を清潔にするとかゆみがやわらぐ場合が多いので、お風呂は積極的に。石ケンを使い、柔らかいタオルでやさしく洗います。ナイロンタオルでゴシゴシこするのは逆効果です。
お風呂のあとは、必ずぬり薬をつけなおしましょう。ぬり薬はお風呂上りにはいっそう効果的です。
9.かゆいときには?
アトピー性皮膚炎はかゆい皮膚病なので、その対策は重要です。一般にあたたまるとかゆみを感じやすいので、がまんできなくなったら冷たいタオルで冷やすか、肌着を取り替えると良いでしょう。
かゆみをとるにはぬり薬で早めに湿疹をおさえることも必要です。
子供の場合、つい、かいてしまうことも多いので爪はいつもきちんと切っておきましょう。汚い爪でかくとそこからバイキンが入り、ますます悪くなってしまうことがあるからです。
